将来的展望


内科以外の医師の診療

 内科以外の診療科の医師の診療が必要となることがあります。チームXが医師(脳神経内科医、脳神経外科医、精神科医、歯科医、整形外科医、婦人科医、泌尿器科医、皮膚科医等)と契約をします。主治医は必要なときにこれらの医師に往診を依頼します。チームXはこの主治医の依頼の事務を代行します。依頼を受けた医師は主治医の紹介状とバイタルリンク上のカルテサマリーから依頼内容と患者の全体像を把握します。診療補佐が救急隊自動車で医師のクリニックまで迎えに行き、医師と診療補佐が患家を訪問します。医師は問診、診療後、処方内容をバイタルリンク上に記載します。診療に際して診療補佐は助手として働きます。診療終了後、診療補佐は医師をクリニックまで送り届けます。 

電子カルテの独自開発

栃木県医師会では医療機関が「HumanBridge(富士通)」と「ID-Link(NEC)」という2つの電子カルテを使用しています。この2つを「とちまるネット」で連携することにより医療機関同士の情報共有を行っています。また「どこでも連絡帳(SNS)」を活用することにより開業医を含めた介護施設間での情報共有を行っています。 しかし企業の開発した電子カルテは費用がかさみます。当院で使用している電子カルテは毎月メインテナンス料として58,320円を支払っています。さらに5年ごとに機器の交換と契約の更新に伴う費用を合わせると電子カルテの維持のために相当額の経済的負担を負っています。 そこでチームXが在宅医療に適した電子カルテ(カルテX)の開発を試みることを考えています。カルテXはスマートフォンまたはタブレット端末から自由に閲覧、書き込むことが出来ます。以下にカルテXの特性を掲げます。 

I クラウド型
クラウド型であれば患者、家族、主治医、訪問歯科医、当直医、訪問看護師、ケアマネジャー、介護士等がカルテXを自由に閲覧し、書き込むことが出来ます。 アクセスする資格(アクセスする権利)は患者が与えることとします。

II レセコン・オルカと組み合わせる

診療報酬改定、新薬の認可のたびにシステムの改修をするのでは手間がかかります。メインテナンスの面倒な労力はすべて日本医師会へ任せます。 

III 他社の電子カルテからカルテXへ移行が容易である

他社からの電子カルテの乗り換えが自由に行えるようにします。 

IV 低額

開業医が自分の好みのMacまたはWindows端末を購入します。現行の電子カルテより低額となるように努力します。

V バックアップ
クラウド型であることよりバックアップは定期的にクラウドで行います。

ホームページの作成サービスについて 

 開業医は通常自院のホームページの作成を業者に依頼しています。これも開業医の経済的負担になっています。チームXの職員が会員の開業医のホームページを無料で作成します。